クライアント様のフラワーエッセンス体験談【過去を変えた】
こんにちは、かなこです。
その人のオーラの中には今までの体験が全て蓄えられています。どんなに昔のことでも、本人が忘れていても、オーラの中にはそれがあります。
そして過去とは変えようのない確固たるものではありません。出来事の事実を変えることはできなくても、少なくとも、それにまつわる自分の想念を変えることはできます。
今回の記事はそんなセッションの例です。
*ご本人様の承諾を得て掲載させていただいています。
F様の悩み

F様は「仕事はうまくいっているはずだけど集中できない感じがある。周りの人からも信頼されている感覚もある。でも、自分のできる・できないの波がある。自分はどうなりたいのか、何をしたら幸せなのかわからない。友人が、自分が情熱を傾けていることをしているのを見て、自分は・・・?という感じ」とのことでした。
F様は他の人に「伝える」仕事をされています。前回のセッションではイーマ・サウンドセラピーを受けられて、その時に、喉のチャクラが気になったことをお伝えしていました。喉のチャクラは自己表現がテーマです。
「自己表現に関して、子どもの頃の出来事で思い浮かぶことがありますか?」と聞くと、「ある」とのことだったので、それを観てみることにして、マインドフルネスの状態になりました。
私がなぜ子供の頃のことを尋ねたかというと、イーマ・サウンドセラピーで喉のチャクラの雲取りをしている時に、割と人生の早いうちから雲があったのを感じたからです。
そして、その思い浮かぶ出来事とは、「小さい頃、母親に『なんで生きてるんだろう』と言った時に、『そんなこと考えなくていいのよ』と言われて、『自分の思ったことを言うのではなくて、人に合わせないといけないんだ』と思った」と、いうことでした。
セッションにて

いざセッションがスタートすると「でも、今、急に思い浮かんだのは、母親と父親が喧嘩して、母親が車で家から出ていくシーンです」と言われました。
その時、幼い弟さんは追いかけて止めようとしました。でも彼女はお母さまが家の中でつらい思いをしていたのを知っていたので、「お母さんが出て行って自分は辛いけど、この家を出て幸せになるなら自分は弟のように止めることはできない」と思ったそうです。そして、当時の彼女は「弟はどうしてあんなふうに無邪気に追いかけられるんだろう」とも思ったそうです。
「自分は思いやりから母親を追いかけなかった」ということが、今の大人の自分の視点から見ても、よく感じられたそうです。
最終的にお母さまは帰って来られたのですが、その後、お祖母さんから「弟は追いかけたのに、あんたは何もせずに見てるだけで、冷たい子ね!」と言われたのです。当時の小さい彼女はとてもショックで、傷つきました。「自分は思いやりからそうしたのに」と。でも、幼い彼女はお祖母さんにそれを伝えることができませんでした。
この時、F様はその時の自分の気持ちを思い出して涙を流されていましたが、ただ悲しみを感じるだけで終わっては、視点の変化は起きないのです。それが、私が「感情を再度体験しても、深堀りしても、根本は変化しません」と言っている理由です。起こすべきはハイヤーセルフの視点に立ち戻ることです。

まず最初に、その小さいFちゃんに話しかける作業をしました。「あなたは思いやりからしたんだね。わかってる。優しい子だね」と大人のF様が伝えたのです。Fちゃんを理解してあげたのです。Fちゃんは最後には「仕方ないね。自分で自分が分かってたら、それでいいや」と言って元気になって、いなくなりました。
それで次にお祖母さんにもその時の自分の想いを伝えることにしました。そこで、彼女はお祖母さんに「私はこういうつもりで、そうした」ということを説明しました。すると彼女は「あれ?」と言います。
「なんだ、お祖母さんは、孫に対してそんな見方しかできない人、成熟できてない人だったんだ!」と。

視点が変わった瞬間でした。お祖母さんはF様の中では、さっきまでは「自分を傷つけた大きな存在」でした。それが急に、それほど大きく感じなくなり、脅威の存在ではなくなったのです。
これがシフトです。一段上に上がり、より高い視点で出来事を観ることができ、過去が変わったのです。
人はみんな自分のストーリーを出来事に投影しています。言い方を変えると、起きた出来事に自分の色付けを加えている、もしくは、自分の解釈をしている、という表現になるでしょうか。それに気づかずどっぷり出来事のドラマにひたるのが眠りの意識で、自分から出た投影だと気づいてそれを使わないのが目覚めの意識です。「起きることは中立」というのは、そういうことなのです。
F様はそのストーリーを見事に探し当て、その過去から抜け出たのです。
F様はまた、「表現するのは自分を大事にすること、表現しないのは自分を傷つけることなのですね」と、ハイヤーセルフにつながって学ばれました。
まとめ

これが、もしも私がセッションで「母親がいなくなって寂しくない子供がいるわけがないですよ。そんなこともわからないお祖母さんは成熟してない考えの人だったんですよ。だから気にしないで」とF様に言って、F様が頭で納得して「そうですね」となったところで、視点のシフトは起きないのです。なぜなら、頭の理解には体感が伴っていないので、シフトを起こすことはできないからです。「あれ?」とか「え?」というのがあってこその、視点の変化なのです。
そしてまた、「あの時は悲しかった」と感情を味わって、解放することに気をとられ、それで終了してしまってもシフトは起きないのです。
ただ、目覚めの方法は多種多様です。みんながこういった経験をしなければ目覚めることができない、とは私は思っていません。これは私のセッションのやり方なだけです。
私はセッションでこういう瞬間に出合うのが楽しく、そして、それが他の方のお役に立てるなら、と思い、日々セッションで精進させていただいています。本当にありがたいことです。
この記事を書いた人

かなこ。認定プラクティショナー(アラスカン、インディゴ)。イーマ・サウンドセラピスト。2001年BBSH卒業生。元薬剤師。フラワーエッセンス個人セッション、イーマ・サウンドセラピーをおこなっている。>>フラワーエッセンス個人セッション(対面とオンライン)について見る