フラワーエッセンスの起源【エドワード・バッチ】
こんにちは、かなこです。
世界中に様々なブランドがあり、多くの人々に親しまれているフラワーエッセンス。この記事ではそれを最初に作ったエドワード・バッチという人について紹介します。
エドワード・バッチについて

フラワーエッセンスを最初につくったのはエドワード・バッチというイギリスの医師でした。
ちなみにバッチという名前は、本当は「バック」という発音が正しいです。日本で彼の本が最初に翻訳された時に、そのつづりから「バッチ」と訳されてしまい、その後それが定着してしまったようです。外国のフラワーエッセンス関係の方が来日された時などにバッチの話題が出た時、通訳の方が「バック」と発音されているのを聞いて、「やっぱりそうなのね」と思ったことがあります。
そして、「バッチ博士」とよく呼ばれていますが、博士ではない、というのも聞きました。そのため、この記事でどう呼んだらいいか迷いました。バッチ氏?バッチさん?よくわからなくなったので、もうバッチ博士にします。
バッチ博士がフラワーエッセンスをつくり始めたきっかけ
バッチ博士(1886~1936年)はフラワーエッセンスをつくる前から高い評価を受けていた細菌学者で、ホメオパシー医でした(ホメオパシーに関してはこちらのサイトをご覧ください→日本ホメオパシー医学協会)。
彼はその人の気質や感情が病気を引き起こしていることに気づき、そこを癒さずに治療することはできないと考えました。
そして、すべての病を癒すことができるシンプルな方法が自然界にあるはずだと考えました。

そしてバッチ博士は1928年9月に川沿いを歩いていて、最初のフラワーエッセンスとなるインパチェンスに出会いました。この植物を発見したとき、彼の心理状態にはこの花と同じ振動パターンがありました。インパチェンスの心理状態とは、今では「短気で落ち着きがなく、いつも急き立てられいて、苛立ちやすい」というものですが、バッチ博士が当時つけた定義は「神経性の激しい痛み」というものでした。彼とインパチェンスの間で自然な共鳴が起こり、彼はその花を発見したのです。
また、彼は感受性がとても鋭く、花びらを舌の上に乗せただけで、その植物が人間の体、精神、魂にどのような影響を与えるかを感じ取れたとも言われています。
ただ、フラワーエッセンスとは花のエネルギーを水に転写したものなのですが、この時彼がつくったのはホメオパシーのレメディと同じ製法のもので、インパチェンスをショ糖と乳糖と一緒にすりつぶしたものでした。
そして1930年、バッチ博士が43歳の時、彼は医師として確立していた地位を捨て、この自然な療法をもっと探すことに専念しました。そのすぐ後に、現在のフラワーエッセンスのつくり方である太陽法(サン・メソッド)を発見しました。そして、1934年には太陽法でつくられたフラワーエッセンスは19種類になっていました。
1935年には煮沸法(ボイリング・メソッド)も発見され、もう19種類のフラワーエッセンスが追加されました。
こうして、38種類のバッチのフラワーエッセンスができあがったのです。
フラワーエッセンスのつくり方(太陽法と煮沸法)
ここでバッチ博士が発見したフラワーエッセンスのつくり方を説明しましょう。手順だけがわかるようにごくごく簡単に説明しています。
太陽法(サン・メソッド)

よく晴れた日の午前中に、最も生命力にあふれて開花している花を、水を張ったボウルの表面を覆うように浮かべ、太陽の陽に当てます。これは花が持つエネルギー情報を水に写しとるためのプロセスです。3~4時間ほど経った頃、だいたいボウルの側面に小さな気泡がつくくらいが目安で、花を注意深く取り去ります。
この方法はフラワーエッセンスのつくり方で最も有名です。
煮沸法(ボイリング・メソッド)
清潔な鍋に水を張り、植物を入れて30分間煮沸します。
バッチ博士自身がつくったフラワーエッセンス
バッチ博士は1930年代に亡くなったので、現在販売されているバッチ・フラワーエッセンスは、もちろん彼自身がつくったものではありません。現在では、バッチの製法を引き継いで別の方がつくっておられます。ですので、バッチ博士自身がつくったものは出回っていません。

ですが、アラスカンエッセンスの創始者スティーブさんは、バッチ博士自身がつくったフラワーエッセンスを飲んだことがありました。それは、今のようなスポイド付きの蓋の瓶ではなく、コルクで蓋がされていたそうです。そして「飲んだとたん気絶するかと思った」と。それだけエネルギーがすごかったそうです。いつもご自分でもエッセンスをつくっておられる方が言うのですから、とても信ぴょう性があります。
バッチ博士の思想

バッチ博士は亡くなる少し前の講演で、「自分の発見したフラワーエッセンスの本当の効果は「人間を内なる神性に近づける」点にあり、この「内なる神性が私たちを癒す」と言っています。
彼は医学的治療がうまくいっているように見えても「本当の原因が取り除かれていなければ、一時しのぎに過ぎない」とも述べ、病気は魂と心が葛藤した結果であるとし、人格とハイヤーセルフの葛藤を指摘しました。
そこに治癒をもたらすのは霊的な次元であり、植物には霊的な次元とのつながりがあるため、それができるのです。
私は、バッチ博士が言う「神性」とは、ハイヤーセルフ(高次の自己)の光だと思っています。人は自分の顕在意識で認識できるだけの存在ではありません。もっとより叡智を持った部分があるのです。それがハイヤーセルフです。
感情的な不快感やその人の悩みをつくる考え癖はオーラの次元にあります。その次元にある問題は、同じ次元では解決できないのです。それが解決できるのは、それよりも上の次元のものであり、私はその一つ上の次元というのがハイヤーセルフの光だと思っています。
ハイヤーセルフはその人自身の光であり、そこにつながることで内側からの癒しが可能になります。これは「答えはすべてその人自身が持っている」という言葉通りなのです。人はいくら優れている相談相手に自分のことを聞いて回ったとしても、この自分自身から出た答えにたどり着くまで探し続けるのだと思います。それは、メーテル・リンクの『青い鳥』に似ています。
フラワーエッセンスはそんな心の旅をするときの心強いパートナーとなり得る存在なのです。